「TOEIC700点までは来たけれど、ここからが全然伸びない。」
特にL380・R320前後で止まり、リスニングはあと一歩でL400に届かず、リーディングはPart5・6のミスが多く、Part7がいつも20問ほど塗り絵になってしまう。
40代で仕事も家庭もある中、この壁にぶつかると「もう伸びないのでは。」と不安になります。
この記事では、そんなL380/R320あたりで停滞しているあなたが、L430/R370を狙ってトータル800点を突破するための現実的な勉強法と、一日の具体的なルーチンをまとめます。
筆者も同じように仕事と家庭を抱えながらスコアアップに挑戦してきた40代会社員です。
机上の理論ではなく、「これなら自分でも続けられそうだ」と思える現実的なプランになるよう意識しています。
- L380/R320というスコア帯の実力と伸び悩みの正体
- L430/R370で800点を突破するための得点戦略
- リスニングをL380からL430へ伸ばす具体的な練習法
- リーディングで塗り絵20問を減らす読み方と時間配分
- 公式問題集やTOEIC公式アプリなど教材5つの役割と使い分け
- 40代会社員でも回せる平日と週末の学習ルーチン例
- 3か月後の800点に向けて今日から始める最初の一歩
TOEIC 700点 800点 勉強法の前にL380/R320の現在地を整理する
- L380・R320というスコアが示す実力レベル
- Lは伸びたのになぜ400点を超えられないのか
- RでPart5・6のミスとPart7の塗り絵20問が起きる理由
L380・R320というスコアが示す実力レベル
L380・R320は「基礎力はあるが、精度とスピードが足りない状態」です。
英文をゆっくり読めば大まかな内容は理解できます。
しかしTOEICの制限時間の中で大量の問題を処理するには、まだ少し力が足りない段階です。
特にリーディングでは、英語そのものよりも「時間が足りないこと」がスコアを押し下げているケースが多いです。
その意味でL380/R320は「もう伸びないレベル」ではなく、「やり方を整えれば一気に伸びる手前のライン」と言えます。
Lは伸びたのになぜ400点を超えられないのか
L380まで来ている人は、英語の音自体にはかなり慣れています。
それでもL400を超えられないのは、「先読み」と「集中力の持続」が追いついていないからです。
特にPart3・4では、設問と選択肢の先読みが不十分なまま音声が始まり、聞きながら内容を追うだけで精一杯になりがちです。
結果として、細かい情報の取りこぼしや選択肢の取り違えが増え、「惜しいミス」がスコアを押し下げてしまいます。
この壁を越えるには、単に英語を聞く時間を増やすだけでなく、「問題形式に合わせた聞き方」に切り替える必要があります。
RでPart5・6のミスとPart7の塗り絵20問が起きる理由
R320でよく見られるのが、Part5・6の細かいミスと、Part7の塗り絵20問という組み合わせです。
これは文法と語彙の穴が残っていることに加えて、読み方と時間配分が最適化されていないサインです。
Part5・6で本来落としたくない問題を落とすと、そのぶんPart7で挽回しなければならず、時間的にも精神的にもかなり苦しい戦いになります。
さらにPart7を最初から最後まで丁寧に読もうとすると、どうしても時間が足りなくなり、最後の20問前後を塗り絵にせざるを得ません。
Rを伸ばす近道は、まずPart5・6を安定した得点源に変えたうえで、Part7の読み方と時間配分を変え、「塗り絵を減らすこと」です。
TOEIC 700点 800点 勉強法と目標設計L430/R370で800点突破
- Lで+50点・Rで+50点を狙う戦略イメージ
- 4月異動と1月TOEICから逆算するスケジュール
- 家族と仕事と両立する一日あたりの学習時間の決め方
Lで+50点・Rで+50点を狙う戦略イメージ
「あと100点」と聞くと大きく感じます。
しかしLとRに分けて「それぞれ+50点」と考えると一気に現実的になります。
つまりL380→L430、R320→R370というイメージです。
LではPart3・4の取りこぼしを減らすことに集中し、RではPart5・6のミス削減とPart7の塗り絵削減に集中します。
難問にこだわるよりも、「普通の問題を確実に取ること」と「ケアレスミスを減らすこと」がスコアアップの主戦場になります。
4月異動と1月TOEICから逆算するスケジュール
ここでは「4月の海外事業部異動を狙い、1月のTOEICで800点を取りたい40代会社員」という前提で考えます。
この場合、メインの学習期間は約3か月です。
三つの段階に分けると進めやすくなります。
一つ目は1か月目で基礎固めです。
Part5・6と語彙の強化、リスニングの基礎トレーニングを行います。
二つ目は2か月目で実戦演習です。
公式問題集を使った模試とPart7対策に力を入れます。
三つ目は3か月目で弱点補強と本番慣れです。
模試の復習を通じて、自分の穴をつぶしていきます。
家族と仕事と両立する一日あたりの学習時間の決め方
40代で子どもがいる会社員にとって、一番の課題は「時間が取れないこと」です。
完璧な勉強時間を目指すと三日坊主で終わってしまいます。
最初に決めるべきなのは、自分の生活リズムでも三か月続けられそうな一日の学習時間を、現実的に決めることです。
多くの人にとって現実的なのは、平日60〜90分と週末120〜180分あたりです。
この合計時間を、朝と通勤と夜にどう分散するかを決めておくと迷いが減ります。
TOEIC 700点 800点 勉強法リスニング編L380→L430
- L380からL430を狙うために削るべき弱点パート
- シャドーイングとディクテーションの使い分け
- 通勤時間を活用したリスニングルーチン例
L380からL430を狙うために削るべき弱点パート
L380→L430のカギはPart3・4の「惜しいミス」を減らすことです。
難問よりも、素直な問題を確実に取ることに集中します。
具体的には、公式問題集のPart3・4を一つのテスト分選び、同じセットを数回まわして、自分が間違えた問題を洗い出します。
「聞き取れなかった問題」と「聞こえていたのに選択肢を誤った問題」を分けて分析すると、伸ばすべきポイントがはっきり見えてきます。
シャドーイングとディクテーションの使い分け
リスニング強化といえば、シャドーイングとディクテーションが定番です。
ただし両方を完璧にこなそうとすると、忙しい社会人にはかなり負担になります。
基本は「シャドーイング中心」で、「どうしても聞き取れない部分だけディクテーション」で確認する形がおすすめです。
シャドーイングは音の処理スピードとリズム感を鍛えます。
ディクテーションは細部の聞き取りを鍛えます。
役割を分けて使うことで、限られた時間でも効率よくL380→L430を狙えます。
通勤時間を活用したリスニングルーチン例
通勤時間は40代会社員にとって最大の学習チャンスです。
ここを何となくスマホを眺める時間で終わらせるかどうかで、三か月後のリスニング力が大きく変わります。
おすすめは「行きの電車で公式問題集Part3・4のシャドーイング」、「帰りの電車で同じ音声の聞き流し」というシンプルなルーチンです。
TOEIC公式アプリや音声ダウンロードを使えば、スマホだけで完結します。
「電車に乗ったらイヤホンを挿して英語を再生する」というマイルールを作るだけでも、学習量は大きく変わります。
TOEIC 700点 800点 勉強法リーディング編R320→R370
- Part5・6の文法と語彙を確実に取り切る勉強法
- Part7で塗り絵20問を減らす読み方トレーニング
- Rスコアを上げる時間配分と解く順番
Part5・6の文法と語彙を確実に取り切る勉強法
R320→R370を目指すなら、まずPart5・6を「落としてはいけない得点源」に変える必要があります。
そこで役立つのが「Part5 至高の1500問」です。
一周目は解説を読みながらゆっくり理解し、二周目は時間を計ってスピード重視で解き、三周目は間違えた問題だけを集中して解き直す、という三段階で回すのがおすすめです。
これを繰り返すことで、Part5・6の多くの問題が「考え込む問題」ではなく、「見た瞬間に解き方が分かる問題」に変わっていきます。
Part7で塗り絵20問を減らす読み方トレーニング
Part7の塗り絵を減らすには、「全てを丁寧に読む」という発想から抜け出す必要があります。
大事なのは、設問で聞かれている情報を素早く探しにいく読み方です。
「金の読解」を使うと、設問の読み方や本文のどこを先に読むかなど、Part7の「解き方の型」を効率よく身につけられます。
まず時間無制限で解き方の型に慣れてから、公式問題集で制限時間を意識した演習に移ると、塗り絵の数を「20問から10問以下」に減らしやすくなります。
Rスコアを上げる時間配分と解く順番
同じ実力でも、時間配分と解く順番を変えるだけでRスコアは大きく変わります。
おすすめは「Part5→Part6→Part7シングル→Part7ダブル・トリプル」という順番です。
時間配分の一例として、Part5に10分、Part6に8〜10分ほど使い、残りの時間をPart7に回すイメージで練習してみてください。
公式問題集でこの時間配分を何度か試し、自分にとって無理のない配分を見つけることが大切です。
TOEIC 700点 800点 勉強法とおすすめ教材の組み合わせ
- 公式問題集を軸に本番形式と復習を回す
- TOEIC公式アプリでスキマ時間を学習時間に変える
- 金フレで700→800に必要な語彙を埋める
- 金の読解でPart7の読み方の型を身につける
- Part5至高の1500問でPart5を得点源に変える
公式問題集本番と同じ問題で時間配分と得点感覚を磨く
公式問題集はTOEIC対策のど真ん中に置くべき教材です。
本番と同じプロセスで作られた問題が収録されているため、形式も難易度も本番に非常に近いです。
L380/R320から800点を目指すなら、公式問題集を「模試として解くこと」と「徹底的に復習すること」を軸に据えましょう。
一冊につき少なくとも二〜三回は回し、「どのパートで点を落としているのか」「時間をどこで使いすぎているのか」を把握します。
TOEIC公式アプリスキマ時間に毎日TOEIC環境をつくる
TOEIC公式アプリは、通勤や待ち時間などのスキマ時間を学習時間に変えてくれるツールです。
公式のコンテンツに沿って学べるので、変なクセのある問題に振り回される心配もありません。
「スマホを触ったらまず公式アプリを開き、短いリスニングや単語学習を一つだけこなす」という習慣をつくるだけでも、学習時間は大きく増えます。
机に向かえない日でも、アプリ学習だけで「ゼロの日」を避けることができます。
金フレ700→800に必要な語彙を一気に埋める
金フレは、TOEIC頻出単語に特化した単語帳です。
700点台から800点台を狙う段階での語彙の抜けを埋めるのに最適です。
R320→R370を狙うなら、金フレ一冊を三〜四周回すことを目標にすると、Part5・6とPart7の理解度が一段上がります。
一日あたり30〜50語を目安に進め、音声も併用して「英単語と発音と意味」をセットで覚えると、リスニングにもプラスになります。
金の読解Part7対策と速読力アップのメイン問題集
金の読解はPart7の長文読解に特化した問題集です。
設問の読み方や本文のどこを重点的に読むかなど、Part7の解き方の型を効率よく学べます。
最初は時間無制限でとにかく解き方の型を体に覚えさせ、その後で公式問題集に同じやり方を当てはめると、塗り絵の数を減らしやすくなります。
Part5至高の1500問Part5の弱点を量と質でたたき潰す
至高の1500問はPart5対策の決定版といえる問題集です。
文法と語彙の頻出パターンを徹底的に反復できます。
R320の段階でPart5・6のミスが多いなら、「文法と語彙の筋トレ本」として至高の1500問を何周か回し、Part5を得点源に変えてしまいましょう。
Part5で悩む時間が減るほど、Part7に回せる時間と集中力が増え、R全体の底上げにつながります。
TOEIC 700点 800点 勉強法を一日のルーチンに落とし込む
- 平日の朝と通勤と夜の時間配分の例
- 週末にやるべき模試と復習の優先順位
- 忙しい日でも続けるためのミニマムメニュー
平日の朝と通勤と夜の時間配分の例
勉強法が分かっても、一日の生活に落とし込めなければスコアにはつながりません。
40代会社員の場合、「朝と通勤と夜」に役割を分けて考えると、続けやすくなります。
一つの目安として、朝30分と通勤30分と夜30分の合計90分を確保するイメージを持ってみてください。
例えば朝はPart5・6と金フレに使います。
通勤時間はリスニング用に割り当てます。
夜はPart7や模試の復習に使うとバランスが良くなります。
週末にやるべき模試と復習の優先順位
週末は平日には取りにくい「まとまった時間」を確保しやすいタイミングです。
ここでは「公式問題集で模試を一回解くこと」と「平日の復習」を軸に据えると効果的です。
模試を解いたら、間違えた問題を「リスニング」と「Part5・6」と「Part7」に分類し、次の一週間で重点的に取り組むテーマを決めます。
このサイクルを三か月続けると、自分の弱点が徐々に減っていきます。
忙しい日でも続けるためのミニマムメニュー
残業や家庭の用事でどうしても時間が取れない日もあります。
そのときに「今日はもう無理だ」と完全オフにしてしまうと、習慣が切れてしまいがちです。
そんな日に備えて、「十五分だけなら絶対にできるミニマムメニュー」をあらかじめ決めておきましょう。
例えば金フレ二十語と公式アプリでリスニング十分だけでも構いません。
英語への接点を完全にゼロにしないことが、三か月チャレンジを完走する大きなポイントになります。
TOEIC 700点 800点 勉強法を習慣化するためのメンタルと仕組み
- スコアに一喜一憂しないための記録のつけ方
- 家族に応援してもらうためのコミュニケーション
- 異動や駐在をイメージしたモチベーション管理
スコアに一喜一憂しないための記録のつけ方
模試や本番のスコアはどうしても気になります。
上がったときは良いのですが、下がったときにやる気を失ってしまうと、勉強そのものが止まってしまいます。
そこでスコアだけでなく「学習時間」と「やった内容」を簡単に記録しておくことをおすすめします。
一日三十分しかできなかった日でも、「三十分だけは守れた」と分かれば自分を評価しやすくなります。
家族に応援してもらうためのコミュニケーション
40代で子どもがいる会社員にとって、家族の理解と協力は非常に大きな支えになります。
逆に家族が不満を感じている状態で無理に勉強を続けると、どこかで限界が来てしまいます。
「なぜTOEIC800点を目指すのか」「その先にどんな未来を描いているのか」を、できる範囲で家族と共有しておきましょう。
例えば海外事業部に異動して仕事の幅を広げたいという思いがあります。
家族で駐在生活を経験してみたいという夢もあります。
子どもの教育の選択肢を増やしたいという願いもあるかもしれません。
こうした未来像を話しておくと、家族も応援しやすくなります。
異動や駐在をイメージしたモチベーション管理
TOEICの学習はどうしても地味な積み重ねになりがちです。
単語帳や問題集ばかり見ていると、「自分は何のためにこれをやっているのか」と感じることもあります。
だからこそ、海外事業部への異動や昇進や家族との駐在生活など、自分にとってワクワクする未来を定期的にイメージする時間を持ってみてください。
具体的にどんな国で働いてみたいかを考えます。
家族とどんな会話をしながら新しい街を歩くだろうかと想像します。
そんなイメージが、忙しい中でももう一問だけ解いてみようというエネルギーになります。
TOEIC 700点 800点 勉強法のまとめと今日から始める一歩
- L380/R320からL430/R370を狙う全体像の整理
- 教材とルーチンをそろえて三か月走り切る準備
- 今日からできる小さな一歩を決める
L380/R320付近で伸び悩んでいる状態は、決して「もう伸びないライン」ではありません。
むしろ「やり方を少し変えれば一気に伸びる手前のポイント」です。
リスニングではPart3・4の惜しいミスを減らし、L380からL430を狙います。
リーディングではPart5・6を得点源にし、Part7の塗り絵を減らしてR320からR370を目指します。
その基盤として、公式問題集と公式アプリと金フレと金の読解と至高の1500問の五つの教材を上手に使い分けます。
そして平日の九十分と週末のまとまった時間を、「リスニング」「Part5・6」「Part7」にバランス良く投下していきます。
最後に大事なのは、完璧な計画を作ることではありません。
今日から動き始めることです。
例えば今すぐできる一歩として、次の三つを挙げてみます。
公式問題集で最初に使う一冊を決めることです。
金フレを開いて最初のユニットを読み始めることです。
TOEIC公式アプリをスマホにインストールすることです。
この三つさえ済ませてしまえば、あとは日々のルーチンに沿って一歩ずつ進めていくだけです。
三か月後に「やり切った」と胸を張れる自分と、800点を手にして新しい選択肢を掴んだ自分を、ぜひイメージしながら進んでみてください。
- L380R320は基礎力はあるが精度とスピードが足りない状態
- 800点はLとRをそれぞれプラス五十点ずつ伸ばすイメージで考える
- LはPart三と四の惜しいミスを減らすことが最優先
- シャドーイング中心で聞き取れない部分だけディクテーションを行う
- 通勤時間を公式問題集の音声と公式アプリに固定する
- RはPart五と六を得点源にしてPart七の負担を減らす
- 金フレで頻出語彙を集中的に補強する
- 金の読解でPart七の読み方の型を身に付ける
- 至高の千五百問で文法と語彙のパターン認識を鍛える
- 公式問題集は模試として解き復習で弱点をあぶり出すために使う
- 平日は朝と通勤と夜に分けて合計九十分前後を確保する
- 週末は模試と復習に時間を投下して学習の軌道修正を行う
- 忙しい日でも十五分のミニマムメニューだけは必ずこなす
- 学習時間と内容を記録して自分の努力を見える化する
- 異動や駐在の未来像をイメージして三か月間のモチベーションを保つ

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